愛することは知ることである

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昨日午前中、町教育委員会の主催する町民大学と言う講座に参加しました。
昨年亡くなった竹内清先生についてのお話だったからです。
竹内先生は小学校の先生であり、理科教育の研究者であった方で、
晩年は町の「こどもの館」や「自然館」をベースに活動されていました。

教育委員会の広報に地域の自然に関するコラムを長年連載されていて、
読者から書籍化の要望が以前からあったのですが、
先生の没後、関係者が中心となって編集作業をし、丁寧な索引や地図をつけて、
このたび出版の運びとなったのです。

松田町には前町長時代に「こどもの館」「自然館」「ハーブ館」という施設が作られました。
最初にできた「こどもの館」は故・尾崎忠明館長のもとで、
子どもを取り巻く遊び、文芸、自然、科学など様々なジャンルで
商業主義とは一線を画した素晴らしい活動を展開しました。
次にできた「自然館」はその館での自然科学の活動を引き継いだ形で、
地域の自然観察の基地となりました。
最後にできた「ハーブ館」は商業観光の目玉として作られ、
その時植えられた河津桜は毎年早春、山をピンクに染め上げて
遠方から大勢の方が見に来るポイントになっています。

竹内先生は「自然館」ができる前は「こどもの館」の自然系の活動を支えていらっしゃって、
「自然館」ができると館長として活躍されました。
私はその頃ちょうど、子育て真っ盛りの時期で、
「こどもの館」や「自然館」の活動に何度も参加させてもらいました。

雑草という名前の植物は無い、
足元の自然を謙虚な姿勢で見つめればいろんな事を語ってくれる、
普通に歩けば10分の山辺の小道を2時間かかっても終わらなかった自然観察会も一度や二度ではありませんでした。

地域の自然の現状を知り、本来ならどんな自然なのかを想像し、未来の環境・防災問題に活かす事・・・
先生の姿勢は常に一貫していました。

昨日は午前中、講座を聴いている時も、
帰って来て午後、本を早速読んでいた時も、
生で聴いた先生のお声や口調、表情など思い出し何度も目頭が熱くなりました。
二度と新しいお話を伺う事はできないと思うと本当に残念でなりません。
でも、講座と本のおかげで、忙しさに追われて普段忘れがちだけど、
自分の住む地域がこんなにも豊かだということを思い出させてもらいました。

と、同時に、日本全国津々浦々、きっと地域に暮らし、そこの自然を知悉している人々がいる事に思い至りました。
そして、福島にも、もちろんいらっしゃったのだと思うと、
ほんとうに、大きな宝が消失したという現実に対して、大きな喪失感を持たずにはいられません。

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