グローバルって言葉、曖昧なのに良いイメージがある気がする

ある知人に勧められた本を読み終わったのでメモがてら。

『グローバル恐慌の真相』中野剛志×柴山桂太 集英社新書

中野剛志さんは『TPP亡国論』で一躍時の人になった方で、
私も彼の熱のこもった弁舌を動画でいくつか見ました。
なので、ガンガン攻撃的に討論しているのかなあ・・・と
ちょっと怖々読み始めました。
でも冷静に、淡々と、でも言わなきゃいけないことはピシッと、という感じ。
お二人は研究生活の上での旧知の仲らしく、
会話が噛み合ないような部分も全然無くて、読みやすい対談文でした。

市場開放・自由貿易しか発展の道はない。
TPPに入らないことは保護主義で鎖国だ。
そんな一面的な見方を、お二人は否定しています。
経済の歴史をひもときながら、
それがむしろ間違いであることを丁寧に解説しています。
TPPに反対することで、ただ守りに入る頑なな人たちと思われてしまいがちですが、
それはどうも、推進派が作っているイメージなのでは?
経済のナショナリズムはどうも負のイメージを刷り込まれている。

自由貿易を活発にして、富を交換する、
富を取りにいく、あるいは富を吸い取られるのではなくて、
富を自分たちで作り出すのはどうしたら良いのか、という話を
お2人は展開しています。

また、規制緩和が経済発展のカンフル剤のように思われているけれど、
それもまた危険をはらんでいると。
それは歴史的に作られて来たルール、道徳や文化的慣習など、
目に見えない決りなども解体しかねない。
中野氏は「共同体とか文化とかを破壊したり強引に作り替えようとすると、
必ず全体主義に行き着くんだ」というハイエクの指摘を引用しています。

このお2人と立場は違いますが、これに先立って読んだ
(これも別の知人からのお勧めだった)
『里山資本主義』(藻谷浩介・NHK広島取材班 角川oneテーマ21)にも
通じるものがあります。
これもグローバル経済の奴隷からの、しなやかな脱却を説いていました。

ますます、TPPに前のめりになっていく風潮に疑問を感じました。

グローバル恐慌の真相 (集英社新書)
集英社
2011-12-16
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